ISBN:4403618294 コミック よしなが ふみ 新書館 2006/04 ¥557
初出:
フラワー・オブ・ライフ - Wings ’05年6,8,10月号 ’06年1,2月号
おまけ - 書き下ろし



フラワー・オヴ・ライフ3巻が楽しくて楽しくて仕方ありません。
めっさ面白いです。
何回も読んでます。
あ、もちろん1,2巻も最高ですよ。
なんというか、全部良い。
この楽しさを誰かと共有したいなと思うんですが、実際に共有しようと嬉しそうに話し始めたら、彼我の温度差を実感するだけという寒いオチが眼に見えています。
困ったものです。
SF研で行われている読書会ですら、感じるんだから本当にどうしようもないと言うか。
それが、1冊の漫画をと言うのだからもはや絶望的。
しかし考えてみれば、BLOGという素晴らしい道具があるじゃないですか。
きっと読み飛ばされるんだろうなと思いつつも、いや一人ぐらいは読んで共感してくれているんじゃないか?と思える辺りが実に良いですね。
思う存分長文を書きましょう。
今まではネタばれを気にしながら書いていましたが、もう気にしないことにします。

というわけで、以下感想だかなんだか良く分からないものが続きます。
実況とでもいうのかな?
未読者は読まないほうが良いでしょう。
あと、読んだけど面白くなかった、もしくはまあまあぐらいには面白かったかもねと言う人は読まなくて良いです。
よしながふみ最高だね、もちろん信者、という人だけ読みましょう。
ベタ褒めしかするつもりはありませんので。
前置き長くてすいません。

2巻が去年の6月なので、10ヶ月振りですか。
単行本派としてはとても待ち遠しかったですよ。
前回の真島とシゲの続きが気になって仕方なかったのです。
あそこで2巻が終わりなんてひどくないですかね?

まずは表紙の話から。
1巻ではハル+シゲ、2巻ではハル+真島でした。
3巻ではハルと武田さんで、花はバラ。
ハルが武田さんの肩に腕を回して笑いあってますが、どんな場面なのでしょうか?
劇が終わったあとの打ち上げですかね?
でも制服着ているし違うか。
まあ、二人がくっつくなんてことはまずなさそうだし、バカ話に笑いあっているだけかな。

で、第10話についての話。
2巻では
「この、ふにゃチン野郎がぁぁぁ!!」
と絶叫していた武田さんのお話ですね。
扉絵の眠り姫な武田さんから2コマ目の寝顔アップで、そして3コマ目のぼさぼさ頭でお目覚めとギャップを生かした導入部。
実に良いですね。
コマからはすっかり漫画を描く事にハマってしまった武田さんの生活がうかがえます。
7Pは母娘の会話ですが、4コマ目の不意を突かれた武田さんの表情が実に良い。
5コマ目の母親と分けて描くようなコマ割りはとても好きです。
こういうちょっとした間が良いんですよね。
よしながふみはちょっとした母娘の会話が実に上手いですね。
「愛すべき娘たち」はその魅力を最大限に活かした作品でした。
8−10Pはシゲの授業風景。
2巻でのキスシーンからの初登場ですよ。
なんか心ここにあらずといった様子で山根さんに注意されるも、つい真島に眼がいってしまう辺りが本当に可愛いです。
眼が合ったらどうしようかなって表情が実に良いですね。
寝ていることに気づいて、じっと見ているうちにキスのことが思い出されて赤面しているところはさらに可愛いですが、真島が16歳と言うことに気づいての赤面はもっともっと可愛いです。
7P7コマ目から8P4コマ目の流れは本当に上手い。
8P10コマ目でさりげなくシゲの顔の向きを右向きに変えて、そこから過去のことを思い出していることを示しているとこなど最高です。
シゲの顔と真島のコマを小さいコマで交互に出したあと、大き目のコマでシゲの赤面という演出も良いですね。
8P5コマ目のオチも予定調和って感じで楽しいものです。
一人ちょっと嬉しそうな辻君が面白い。
10P1コマ目の妄想というか一人で酔っちゃてるシゲの乙女チックな感じは、実に楽しいです。
まあ、邪魔した小柳先生は何だって扱いされますわな。
真島じゃない限りは。
11Pからはまた武田さんの話。
磯西&陣内との出会い頭の言葉が「あ」って辺りは、3人の知り合い以上友達未満といった間柄が良く分かって良いですね。
11Pのきょとんとした顔から、12Pの花いっぱい飛ばしながらの良い笑顔には笑いましたよ。
本当に良い笑顔で、武田さんとの温度差が又良いんですよ。
この二人本当に嬉しそう。
確かにこういう経験はありますよ。
自分の金がない時は人の買い物見てるだけで楽しいというか。
人の買い物に口出しするのが楽しいんですよね。
それ、もうちょい安くて良いもの買えるやろ、とか言って。
とはいえ、武田さんの状況の方がより共感しますね。
興味ないものは本当にどうしようもない。
店員に褒められても何がないやらってのは正直あります。
まあ、それはそれとして私服の武田さんは可愛いですね。
でも、表情は上の空。
一人空気になじめてない。
で、武田さんがあきれたとこでハル登場と。
やっと出てきた主人公。
後半への伏線張りつつ、良い弟をアピール。
で、武田さんの姿をさらりと褒めやがりました。
磯西&陣内の驚き顔、そりゃそうだ。
こんなことなかなか言えない、歯が浮く。
演劇のときはあんなに赤面してたのにねえ、こういうときだけは。
しかし、武田さんの反応薄っ!
まあ、何が良いのかさっぱり分かってないんだし、当たり前か。
嵐だけ残して去っていくハルは天然であることを再確認。
こっそりコート脱いで終わらせようとする武田さんは良いですね。可愛い。
でも、やっぱり逃れられないわけで、残念。
顔が疲れきってますね。
興味のないこと付き合わされたときには仕方ないとこですが。
あと、白のコートの方が雰囲気なのには同意。
で、21P目。ちょうど半分、折り返し地点。
3コマ目から5コマ目に繋がずに、4コマ目を挿むとこがよしながふみらしいです。
こういう間が本当に良いですよね。
浮かない顔の武田さんも漫画の話になると本当に生き生きした顔に。
それにしても「ルイジアナにひな菊咲いて」が読んでみたい。
池田理代子みたいなのですかね、ベルばらとかそんなの。
その内描いてくれないかなあ、短編ひとつで良いから。
しかし、グレゴリーが死ぬかもしれないとはなかなか衝撃の展開っぽいですね。
それはさておき。
甲子園古墳のこと知らなかったとはいえ、武田さん笑いすぎ。
いや、確かにめちゃ面白かったですが。
最初は気を使ってた武田さんもすっかり打ち解けたようですね。
実に良い笑顔。
バカ話で笑いあうのは仲良くなることの一番の近道ですな。
でも、お誘いにはちょっと遠慮がち。凄く嬉しそうですけどね。

時間がないのでここまで。24Pまでの感想でした。
続きは気が向けば書くかも。

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