この前からアニメの話ばかりでたまには漫画の話もしたいなと思いつつも、一番最近読んだのが、石井隆の「カンタレッラの匣」だったりするので、話しても誰も知り合いは分かりそうにないというか。
70年代のエロ劇画で、漫画好きの中ではそこそこ有名だとは思いますが、どうだろう。

まあ、それでもめげずに。

恋人に裏切られた為に、女が飛び降り自殺で恋人に体当たりすることで道連れにして復讐を成し遂げようとする話があるんですが、その中の一場面。
屋上にいる女が、下を通りかかる恋人を発見し、恋人めがけて飛び降りるのですが、気づいて
「オットォ〜〜!!」
と言いながら腰をひねるだけでかわす、妙に冷静な恋人。
で、女は
「ウソォ!!10センチ体をかわしやがったよ!!」
とか言ってるわけです、真っ逆様に落ちながら。
オットォ〜〜とウソォは同じ1ページ1コマ。
女と恋人は目が合っちゃったりしてます。
素敵過ぎですよ。
どうやったらこんな絵思いつくのか正直理解できない。
劇画調な絵柄がより滑稽さが引き出してます。
まあ、この場面、実は女の妄想で、このあと恋人に金属バットで突き落とされるわけですが。

こんなこと書いているとネタ漫画に聞こえますが、妙に味のあってなかなか興味深い作品でした。
いろいろ面白い演出があって、当時としては斬新だったのではないかと。
作風見てると、能條純一は石井隆から影響受けてたんだろうなと思ってしまいます。
エロ劇画が新しい才能を輩出できた時代の話ですね。

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