9/5-6の読書

2006年9月7日 読書
一日中、時間があるのに、もっともっと時間が欲しくなります。
読みたい本が多すぎです。アニメもゲームも映画も。
思うに、世の中に面白いものが多すぎるんじゃないかと。
というわけで、引きこもり中。

『アラビアの夜の種族』古川日出男
めっさ面白かったです。
Wiz好きな人には、たまらない小説だと思います。
いや、この作品はノベライズってわけではないんですが、
作中作がWizのノベライズにしか思えないんですよ。
この作品は、
エジプトにナポレオンが攻めてきた! さあ、どうする?
って事態に、
すげえ面白い本を読ませて、ナポレオンを骨抜きにしましょう。
と、お偉いさんに主人公が進言する
という無茶な設定で、
その本を作中作として書いてしまった勇気溢れる作品なのですが、
エジプト侵攻と作中作が並行的に描かれる構成が上手いし、
(物語の中で物語られる、何重にもなる入れ子構造!)
作中作はファンタジー色の強い冒険小説で面白いしで、
(迷宮が造られ、そして攻略される面白さ!)
ちゃんと素晴らしい作品に仕上がってるんですよ。
日本推理作家協会賞&日本SF大賞W受賞とのことですが、
納得の出来。

『国家の品格』藤原正彦 新潮新書
流行りの新書を読んでみよう、その1。
画期的日本論って帯に書いてましたが、
別に目新しいことはありませんでした。
端的に感想を述べるなら
教養主義と、欧州への憧れの裏返しと、新渡戸稲造の『武士道』
ってとこでしょうか。
数学者だけあって数学絡みの話は熱が入ってて楽しかったかな。

『ウェブ進化論――本当の大変化はこれから始まる』
梅田望夫 ちくま新書
流行りの新書を読んでみよう、その2。
こちらは、とても興味深い内容で面白かったです。
「グーグル」だとか、「オープンソース」だとかが、
世界をどのように変えたのかについての考えが述べられていて、
ネットがもたらす変革を知りたい人には絶好の書になってます。
Web2.0のもたらす展望やその理念は、
SF好きな人にはたまらないんじゃないかと。
ネット上に情報が溢れかえっているからこそ、
有識者には常識的なことを分かりやすくまとめて、
そこから新たな発見をもたらしてくれる新書は
まだまだ需要がありそうですね
まだ読んでない人は是非とも読みましょう。

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